源流釣りロープワーク教室

山岳ガイドによる、 源流釣り師、フライフィッシャーのためのロープワーク教室を行っております。
源流で怖い思いをする前に、講習を受けておくときっと安心だと思います。
本格的な源流釣りにはクライミング的な技術が必須になってきます。
沢登りも源流釣りも、実は岩に触っている時間は一般的な登山よりもずっと多いからです。
難しい滝を登れるというようなフィジカルの強さを鍛えるのではなく、どのような状況にリスクがあるかを知り、それを減らすために具体的にどのような方法があるかを学ぶことが大切だと考えています。

山の事故も沢の事故も、7割くらいが滑落、転落です。
斜面、岩、滝、、落下という運動エネルギーに対して人はとても弱いと言えます。
二足歩行しているために手足が長く、脳が大きいために瞬時に最適な受け身を取りにくいのが理由だと思います。
犬とか猫とかは四足歩行で衝撃を吸収する能力が秀でてるので多少高いところから落としても怪我しません。
もしロープつけていたら、あのような事故にはならなかったという事例は枚挙にいとまがありません。
逆に沢登りの水中での事故は、ロープつけていたがゆえに死亡事故になってしまった、という事例もあります。
山の事故の99%のパターンは、過去に先人たちによって既に経験されています。
もし同じ過ちを繰り返すとしたら単に不勉強だということになります。
不勉強を打開するのは気合いなんですが、気合いは年と共に衰えます。
なのでやはり学ばないとなりません。
過去の経験や技術に慢心しないよう、自分自身にもそう言い聞かせています。

積極的にロープを駆使して安全管理能力を高めれば、さらに釣りに集中できると思います。
そしてもっと魚影の濃い区間に近づけるはずです。

場所   奥秩父周辺の沢
   または三ツ峠の岩場

沢の場合は滝の登攀、下降、高巻き、ゴルジュ突破などを講習します。
三ツ峠の場合はマルチピッチの登攀、ダブルロープの方法、荷揚げ、吊り下げからの自己脱出などを講習します。

日程  ご希望に応じて(日帰りでも1泊でも)
   3月〜11月
   (講習は禁漁期でも可能です。)

料金  
(1名でお申し込みの場合)
お一人様 日帰り 30000円
              1泊     60000円
(2名でお申し込みの場合)
お一人様 日帰り 20000円
    1泊   45000円
        
そのほかに食材費や交通費などがかかります。

内容  
源流釣り師が持つべき装備についての講習
ロープについて
ハーネスについて
沢靴について
チェーンスパイクの使い方
カラビナ、確保器、下降器の使い方
ハーケンの打ち方
カムなどの使い方
ダブルロープのシングルロープの違い
仲間の安全な確保方法
ロープを用いた素早い同時行動の方法
荷物が重い場合の荷揚げの方法
3分の1の引き上げ
吊り下げからの自己脱出
懸垂下降でのバックアップと途中停止
アンカーの作成
高巻きの方法
ゴルジュの突破方法
ゴルジュの泳ぎ方
ゴルジュのへつり方
アンカーがない場合の滝の懸垂下降の方法
釜の渦の見極め方
増水時の渡渉方法
雪渓の通過方法
イワナのポイントへのアプローチについて
危険箇所での釣りをするときの安全確保
緊急露営の方法
タープの正しい張り方
ゴルジュ内での雨天時の対応
確実な焚き火の火付け方法
沢と焚き火と人の位置関係の考え方
虎ロープは残さないという考え方(結果的に魚の数を減らします)
沢でのお米の炊き方
イワナの捌き方
イワナ料理全般(お刺身、たたき、ナメロウ、天ぷらなど)

積極的にロープを使えるようになることで危険箇所の通過に自信がつきます。源流のネイティブを目指す釣り人には必須の技術ばかりです。